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矢富 敏肆氏 (直筆原稿) |
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| 私は今釜通所リハ利用者の一人です。年齢は65歳。高齢者の |
| 多い利用者の中では鼻たれ小僧です。人生の先輩諸氏に励ま |
| され、元気づけられています。食糧難を始めとする戦中戦後の |
| 苦労話や激変する現代社会にたくみに適応するたくましさなど、 |
| 毎日教えられることが沢山あります。 |
| 私がここに通所したのは、平成19年6月です。左半身麻痺で不 |
| 自由な日常生活のリハビリのためです。私は、2年前の夏、脳梗 |
| 塞で倒れました。山大医学部集中治療室で応急手当を受けた |
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| 後、右脳動脈のバイパス手術を経てその後3箇月間同病院で寝たきりの生活を送りました。その後 |
| 、山口リハビリテーション病院に転院後自宅療養できるまでに回復したので退院し、自宅で自主的リ |
| ハビリを始めました。この頃はベッドサイドに立ち、つたい歩きをするのがやっとです。洗顔、トイレ、 |
| 食事は一人でできたものの、入浴、散歩は、妻の介助が必要でした。理学療法士作成のリハビリメ |
| ニューでストレッチや筋力アップに取り組んでいましたが、甘えと孤独とばかばかしさで長続きしま |
| せん。自宅での自主的なリハビリの限界を感じていた私は、開設されたばかりの今釜通所リハの第 |
| 1号利用者となりました。 |
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| 入所時の身体状況は次のとおりです。麻痺した左腕は、脇に |
| 密着し肘から先は内側に曲がったままで5指はグーのままで開 |
| きません。両足は筋力の低下と倦怠感で休まずには5分と歩け |
| ません。
階段の上がり下りは左右の足を交互に出せず、両足を |
| そろえてから利き足を前に出さねばなりません。横断歩道は、青 |
| 信号の時間内に渡れません。 |
| そこで通所リハでのリハビリの目標は、<1. 車椅子無用> |
| <2.ステッキ無用><3.一人で入浴><4.自由に使える左腕> |
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| <5.里山ハイキング><6.ホノルルマラソン>としました。6月から週2回ずつ半年通いましたが、通 |
| 所を途中で止めようと思ったことは一度もありません。 |
| 楽しかったこと を思い出すままに書き出してみましよう。明るく熱意あふれるスタッフのみなさん |
| は、利用者の気持ちや希望を敏感につかみ、その意欲や主体性を引き出し、我々利用者を乗せる |
| のがうまいのです。つい乗せられてカラオケのマイクを握ったり、リズム体操の臨時インストラクター |
| になったりする。豚もおだてりゃ木に登るというわけです。 |
| 通所リハビリを開始してからの身体能力の改善度は、次のとおりです。 |
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リハ開始時 |
3ヶ月後 |
6ヶ月後 |
| 30mスロープ 昇 |
1分6秒 |
33秒 |
30秒 |
| 〃 降 |
1分16秒 |
42秒 |
33秒 |
| ボタンかけはずし |
15分45秒 |
11分15秒 |
8分34秒 |
| 豆拾い |
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6分5秒 |
12分30秒 |
| 片脚起立 右 |
3,4秒 |
56,3秒 |
55,8秒 |
| 〃 左 |
2,4秒 |
4,57秒 |
2,75秒 |
| Time up&go |
18,4秒 |
13,1秒 |
14,9秒 |
| 長座位体前屈 |
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28cm |
41cm |
| ファンクショナルリーチ |
16cm |
38cm |
28cm |
| 下肢CKC 右 |
613 N |
604 N |
684 N |
| 〃 左 |
280 N |
365 N |
387 N |
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評価は患者さん自身が簡単にでき、目標となるものにしました |
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| 現在の心境は、リハビリ目標を速やかに達成してはやく卒業 |
| たいという気持ちと、もう少しここでのリハビリ生活を楽しみなが |
| ら真の社会復帰に向けての十分な助走期間を取りたいという気 |
| 持ちが半々です。今後は、当初のリハビリ目標達成に向けて全 |
| 力を尽くしたいと思います。 |
平成19年12月21日(金) |
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